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[3.11を忘れるな]

[3.11を忘れるな]

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この音楽はmp3を使用しており、試聴にはその再生ソフトが必要です。

作詞、作曲、歌:ショーシー 無


  おばあちゃんが消えたよ  大きい波に呑まれたよ
おじいちゃんも居ないよ  一緒に呑みこまれたよ


 建物も、乗り物も  みんな、みんな流されて行ったよ

  お父ちゃんが叫んだよ  みんな、みんな、逃げろ、逃げろ
  お母ちゃんが遅れたよ  みんなを捜した為に


   年寄りも、大人も子供も  みんな、みんな流されて行ったよ

  お父ちゃんと二人だけ  残して、津波は引いて行ったよ
  ああ、海は友達だったのに
 

      挫けないで勇気出して  おばあちゃんの声がする
       生きていれば何でも出来る  おじいちゃんの声が聞こえる

 思い通りに生きてごらん  お母ちゃんの声がする
  生きられたから何かやろう  お父ちゃんと二人誓った

    人の為にあるわけじゃない  飛沫上げて海が答えた
    寄せては語りかける  あの波音が繰り返し

忘れるな、忘れるな  あの波音がまた繰り返す


作品の出来た背景

  2011年3月11日 東日本大震災によって、多くの人命が失われました。
私は東北の出身で、宮城県仙台市には弟の家族や学生時代からの友人が住んでいます。
地震直後、連絡が途絶えてとても心配しましたが、全員無事との知らせが届いたとき
には、ほっとしたと同時に、災害に遭われた人の心を思うと言葉を失ってしまいました。
自分の無力さを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 今、多くの音楽家やアーティスト達が励ましのコンサート活動を行っています。
被災者の方達が元気になるようにとか、頑張れとか、前向きなメッセージが多く寄せられて
いて、それは非常に有意義なものと思うのですが、それだけで被災者の方達は救われるの
だろうか。 私はこの災害や出来事による悲しみや苦しみから、目を背けてはならないと思う。
悲しみや苦しみを隠さずに、みんなで共有することが必要ではないだろうか。
 そして、広く後々まで語り継いでいくことが、亡くなられた方々への供養になるのではと思う。


[桜曇りの恋模様]

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作詞、作曲、歌:ショーシー 無


 一人で歩いていた 桜を眺めながら
どんな道でも花咲く頃があると 友達(あいつ)が教えてくれた
  あの日は満開のとき 君は誰を見てたの
大人びた笑顔、眩し過ぎて 思わず目を逸らしたよ


     同じクラスのあの娘だとは
      とても信じられなくて


 幼い恋が開き始める 桜曇りが濃くなるように
  そして僕は恋に落ちたよ 笑顔の意味さえ分からないままに


 一人で悩んでいた 君に打ち明けるかを
 クラスの中じゃ無邪気にはしゃぐ 君はまるで別人だった
  あの後、桜散る中 君は泣いていたね
 濡れた横顔、悲しそうで 思わず声をかけてしまった


     同じクラスの友達(あいつ)に振られたとは
      なんとも許せなかったよ


 幼い恋が揺れては落ちる 桜吹雪に戸惑いながら
  だけど僕は告白したよ 恋の行方も分からないけれど


 小さな花弁はらはら落ちて 桜曇りも間もなく晴れる
  そして僕は一人じゃないよ 君の笑顔に見つめられてるから
  君の笑顔に見つめられてるから


    

作品の出来た背景

これは40歳の頃、当時の職場で部下であった女性に、姉の結婚式で
歌いたいからと頼まれて作ったものです。お姉さんとはまったく面識が
ないのでどうかなと思いながら作ったのですが、案の定歌詞が合わない
とのことで没になりました。数年前桜をテーマにしたコンテストがあった
ので、若い頃のことを思い出しながら、歌詞を付け直しました。今回この
アルバムに入れたのは、被災者の皆様の心にもいつかは花が咲きますように
との願いを込めました。


 

[11月の風]

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作詞、作曲、歌:ショーシー 無


 そよ風が吹いて来たよ 街の雰囲気変えて行く
  何かが足りない気がする 望みがぼやけてる
     気付かないうちに季節は巡り あらゆるものを
    セピア色に染めて行くよ 景色がぼやけて見える


 何でもやれそうな気がして、気がして、気がして居たけど
  何にも出来ない自分が ぼやけて、ぼやけて

    そよ風が吹いて来たよ 時節(とき)の移ろい告げて行く
       何かが分かった気がする 自分というものが

 そよ風が吹いて来たよ 君の心も変えて行く
  何かが見えなくなって 意識がぼやけてる
     気付かないうちに情熱(ねつ)は冷めて 愛の言葉も
    しらけて行く目覚めて行く 思いがぼやけてしまう


 愛されているような気がして、気がして、気がして居たけど
  愛した振りしてる君が ぼやけて、ぼやけて

    そよ風が吹いて来たよ 心変わりを告げて行く
       何かが分かった気がする 愛するということが
     

 愛しているよって強く、強く、強く、言えたら

 そよ風が吹いて来たよ 僕の心を撫でて行く
 涙が滲んで来たよ 全てがぼやけて 


作品の出来た背景

 東日本大震災の後、自分の存在とは何だろうなんて考えることが
増えました。自分の希望とか生き甲斐とか幸福とはどこにあるんだろう
なんて・・・・。11月は秋も深まり色んな意味で世の中の変化を感じる
頃です。変わり行く風を感じることが出来れば、それだけで」本当は幸せ
なのかも知れません。
曲は変拍子で16分の11拍子、後から歌詞を付けたのですが、歌うのに
苦労しました。想定外ということではこのアルバムに加えてもいいかと。


[瓦礫に花を咲かせましょう]

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作詞、作曲、歌:ショーシー 無


 瓦礫を土に戻しましょう 瓦礫に花を咲かせましょう
あらゆるものは土から生まれたのだから

    便利なものが 何もかも壊された
    壊れてしまうと なんて邪魔なもの
  瓦礫と呼んで 誰もが見放して
自然に害だと 除けものにする


 瓦礫を土に戻しましょう 瓦礫に花を咲かせましょう
瓦礫の素は僕らが拵えたのだから

    便利なものが 瓦礫と変わり果てた
    瓦礫になると 厄介なものね
自然にとって 便利は要らない
土さえあれば 芽が出て、花咲く

 瓦礫を土に戻しましょう 瓦礫に花を咲かせましょう
瓦礫の素も土から生み出したのだから

※ 瓦礫を土に戻しましょう 瓦礫に花を咲かせましょう
あらゆるものは土から生まれたのだから ※

(※〜※ 繰り返し)


      

作品の出来た背景

 東日本大震災では多くの建物、生活用品、設備などが壊されたり、海水に流されて
使えなくなってしまいました。それらのものは瓦礫となって、復興の大きな妨げになって
います。 考えてみると自然が作り出したゴミは、自然に分解されて、いつのまにか土に
戻ってしまいます。人間が作り出したものはいつまでも分解されず、しかも便利なもの程、
丈夫で長持ちなので手に負えない瓦礫となってしまう。自然にさえ拒否された瓦礫、それを
処置するのは作り出した人間の責任だと思うのです。
多くの人々が知恵を絞り、汗を流して作り上げて来た便利な暮らし、その努力とは何の為
だったのか、何か大事なものを忘れていないか考えてしまいました。


[萌黄色の福島を・・・・]

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作詞、作曲、歌:ショーシー 無


萌黄色のそよ風がそよそよと
囁いて行く、葉に花に
命の尊さを伝えて行く
   福島を離れたあの人に
  故里の囁きを聞かせてあげたい
 そうっと、そうっと聞かせてあげたい


萌黄色の木漏れ日がちらちらと
流れて行く、湖に川に
命の源を思い出させる
   福島で生まれた子供達を
  故里の木漏れ日で癒してあげたい
 ふうっと、ふうっと癒してあげたい

きっと、きっと戻れる日が来る


作品の出来た背景

山形県生まれ、それも福島県に隣接する米沢出身の私にとって、必ず
福島を通り抜けて帰郷するのが通例でした。特に春から初夏にかけて
の新緑は美しく、列車から福島の田園風景が目に入ったときは古里の匂いが
するようでいつも心が洗われる思いでした。
 原発事故によって福島から離れなければならなくなった方々、また放射能
の脅威におびえながらも住み続けておられる方々の無念さは量り知れません。
何とか早く解決して、美しい福島に戻ることが出来るように祈っております。


[信じてみよう]

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作詞、作曲、歌:ショーシー 無


過去を捨てようとして登る山は
忌まわしい記憶が吹き抜ける
 それは凄まじい吹雪のように
振り払っても、纏わり付いて
    過去を捨てることは出来ないが
   思いが変わって行く
    忘れてはならないと思えるときが来る
   そんな自分を信じてみよう


たった一言が言えずに僕は
大切な人を失ってしまった
僕のどんな所が悪かったのだろう
振り返っては、悔やんでしまう
    過去に戻ることは出来ないが
   やり直すことは出来る
    共に支え合える人も現れる
   そんな出会いを信じてみよう


幸せを掴む為に渡る橋は
危ない橋じゃいけないよ
深い柵に足を取られても
一歩、また一歩、踏み締めながら
    辛い出来事は避けられないが
   それで最後(おわり)じゃないさ
    何時か明るい未来もやって来る
   そんな明日を信じてみよう
  

そんな明日を信じてみよう


作品の出来た背景

誰しもが忘れてしまいたいこと、思い出したくないことが
あると思います。大きな失敗や取り返しがきかないことは私も
度々経験していると思っていますが、真に辛い出来事とはどんな
ものか・・・たぶん世の中には想像を絶する経験をされた人が沢山
いらっしゃるのだと思います。今回の災害でもそうなのでしょう。
経験の思いは人によって違いがあります。強く受け止められる人も
いれば、負けてしまう人もいる。それを心から理解することが私に
出来るのだろうか・・・信じてみよう。


[切ない夜の夢物語]

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作曲:ショーシー 無


作品の出来た背景

私が20代、ギター教室に通っていた頃、ギターの練習曲として書きました。 発表会で披露したりしましたが、途中指が止まったりしてあまり上手く弾けません でしたね。これはその曲に楽器を増やしてアレンジを加えたもの。さらに”3.11 ・・・”の歌詞を付けたりしまして、ようやく没にせずに済んだと思っています。 このアルバムの回想として聴いて頂けたらと思い、加えることにしました。


作品に対する御意見、御感想などのに頂けたらとても嬉しく思います。

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