トップページに戻る

[青い硝子球]

このCDを出展しました。

  • 青い硝子球   (21分51秒)
  • 不思議なもの  (6分43秒)
  • 高層墓場    (7分15秒)
  • [青い硝子球]

    音楽を聴く

    この音楽はmp3を使用しており、試聴にはその再生ソフトが必要です。

    作詞、作曲:ショーシー 無


    おびただしい数の偶然が積み重なって
    この地球が生まれた (あの山も生まれた)
        おびただしい数の偶然が積み重なって
       この空が生まれた    (あの海も生まれた)
    おびただしい数の偶然が積み重なって
    この川が生まれた (あの森も生まれた)
        おびただしい数の偶然が積み重なって
       生き物が生まれた    (人間も生まれた)
    偶然という神様が与えてくれたものは (与えてくれたものは)
           青い小さな硝子球   (硝子球)

    おびただしい数の偶然が積み重なって
    父親が生まれた (母親が生まれた)
        おびただしい数の偶然が積み重なって
       この僕が生まれた    (ほら君も生まれた)
    おびただしい数の偶然が積み重なって
    二人が出会った (出会った)
        おびただしい数の偶然とほんの少しの欲望で
       子供が生まれた    (生まれた)
    おびただしい数の偶然が積み重なって  (積み重なって)
    みんなが生まれた   (生まれた)

     我々は愚かにも固く信じていた
    あの海も山も空も限りがないものと
          我々は偶然に幸せを手に入れた
       この幸せにはほんの少し欲望が潜むのか

    ほんの少しの欲望が寄せ集まって
    この地球が変わった   (あの山は崩された)
        ほんの少しの欲望が寄せ集まって
       この空を曇らせた     (あの海は埋められた)
    ほんの少しの欲望が寄せ集まって
    この川が汚された   (あの森は切り倒された)
        ほんの少しの欲望が寄せ集まって
       生き物が殺された    (人間は争った)
     英雄という殺し屋が次々現れて  (次々現れて)
    戦争が始まった    (始まった)

    ほんの少しの欲望が寄せ集まって
    父親に逆らった   (母親に甘えた)
         ほんの少しの欲望が寄せ集まって
       僕はわがままになった    (君は贅沢になった)
      ほんの少しの欲望が寄せ集まって
     二人は喧嘩した   (喧嘩した)
         ほんの少しの欲望と期待が膨らんで
       子供に厳しくした    (厳しくした)
      ほんの少しの欲望が寄せ集まって  (寄せ集まって)
     全てが変わった    (変わった)

     我々は青く小さな硝子球に気がついた
    この川も森も生き物も限りがあることを
       我々は欲望であやまちを繰り返した
      思いやりがないねと誰かがつぶやいた

     たった一言のつぶやきが多くの人に届いたら
    この地球を守れるかも知れない
          たった一人の思いやりを寄せ集めれば
        あの山を救えるかも知れない
     たった一つの心掛けをやり続けたら
    この空が澄み渡るかも知れない
          遥かに遠い思い出を呼び戻せたら
         あの海が蘇るかも知れない

      ほんの少しの気配りを繰り返したら
     この川が透き通るかも知れない
          かすかに響く歌声に声合わせれば
         あの森が生い茂るかも知れない
     たった一度の偶然を大切にしたら
    生き物が生き返るかも知れない
         ほんの少しの欲望を我慢出来たなら
        争いが消えるかも知れない
      思いやりという我々が忘れかけた事には
     どんな力があるのだろう

        年老いた背中の影が小さく見えたときに
      父は優しくなった
         幼いころの僕の写真を飽きずにながめてる
        母に感謝しよう
     たった一言ありがとうと素直に言えたとき
    僕は嬉しくなった
       ありふれた冗談に笑顔がこぼれたとき
      君は綺麗になった

         突然起きた災いで共に苦労したら
        二人は仲直り出来た
           たった一つ生きがいを見つけられたなら
          子供を誇りにしよう
      ほんの少しの思いやりが心に芽生えたとき
     世界が違って見えた

     我々は大切な忘れ物に気がついた
    心の中にも青い硝子球があることを
         我々は欲望で硝子球を曇らせた
        思いやりで磨けきっと青さが増すだろう

       我々は偶然にこの地球で生きている
       あの海や空の青さをいっぱいに感じながら
         我々は偶然にこの地球に生まれて来た
        この地球も命も魂もずっと青く輝かせよう

    作品の出来た背景

     自分の存在とは何だろうという疑問を突き詰めていったら、次々と言葉が浮かんで来てこんな長い歌詞となった。
     地球という閉鎖された空間というか場の中で絶妙のバランスを保ちながら全てのものが存在している。自分とはその中の単なるひとつの生き物でしかないということ。
     バランスという規則を取り仕切るのは自然の法則である。この規則には誰もが従わなければならない。もし、誰かがこの地球をひとりで支配しようとしたら大きくバランスが傾き、破壊されたり滅んでしまうものが出てくるだろう。
     しかし、地球の環境は大きく変貌して支配者もいずれは滅んでしまうだろう。どんなものでも独り占めをするのはバランスを崩す原因となる。そして何者もひとりでは生まれて来ないし、生きてはいけない。それが自然の法則のひとつと私は思うのである。

    [不思議なもの]

    音楽を聴く

    この音楽はmp3を使用しており、試聴にはその再生ソフトが必要です。

    作詞、作曲:ショーシー 無


    お金って不思議 お金って力持ち
    お金があればセレブになれる
       大きな家に住み、きれいな服を着て
      おいしいものを食べて遊んで暮らせる
    お金って不思議 お金って力持ち

    時間って不思議 時間って力持ち
       時の流れは何者も止められない
          楽しく過ごすのも、つまらなく過ごすのも
         それを選ぶのは自分じゃないのか
       時間って不思議 時間って力持ち

    愛って不思議 愛って力持ち
    愛があれば武器なんか要らない
       誰からも愛されるように、誰もが願うけど
      誰をも愛する方が強く生きられる
    愛って不思議 愛って力持ち

    人間って不思議 人間ってお金よりも
    時間よりも、愛よりも、もっと不思議
        人間はお金を使い、楽しい時間を
       愛する人と共に過ごし、幸せになる

    なのにその価値を知らない人間は
    時間よりも、愛よりも、いや人間よりも
        お金を大切にする
      人間って不思議 人間って愚かもの

    人間って不思議 人間ってお金よりも
    時間よりも、愛よりも、もっと不思議
      人間って不思議  不思議・・・・・・・

    作品の出来た背景

     詞が出来たのはかなり前で、私が20代前半の頃。4番の歌詞が字余りでどのように曲を付けるのか、当時の私では考えが及ばないでいた。もちろん4番を捨てることも考えたが・・・。
     青い硝子球のカップリング曲にどうかと思い、最近になって曲を付けた。忘れていた若い頃の気持ちがよみがえって、懐かしくなりました。

    [高層墓場]

    音楽を聴く

    この音楽はmp3を使用しており、試聴にはその再生ソフトが必要です。

    作詞、作曲:ショーシー 無


    夕日が長い指先伸ばして 夜の帳下ろす頃
    眩い光散りばめた 高層ビルが現れる
       そこは高層墓場 繁栄の棺納める館
     高層墓場 欲望の限りを尽くしたシンボルさ

     三日月が仄かに示す運命 ひねくれ雲が隠す頃
    長髪、茶髪、金髪の 奇妙な坊主がしゃしゃり出る
       それはアーティスト 繁栄の歓びに浸ってる
     アーティスト 欲望の限りを極める伝道師

    *  イエー、イエー、イエー、唱えるお経は イエー、イエー、イエー
       電気三味線袈裟懸けに 腸よじれる音放つ
         イエー、イエー、イエー、声を嗄らして イエー、イエー、イエー
       電子木魚をボコボコ叩き 誰かに向かって叫んでる  * 

     終末(おわり)が訪れたとき 誰がそれを見届けるのか
      高層墓場 繁栄の儚さ刻んだ道標

    *〜* (繰り返し)

     永遠に灯るはずの光は 儚い夢と消え去って
      暗黒の闇夜に閉ざされた 高層ビルが残される
       そこは高層墓場 繁栄のシンボルも朽ち果てて
      アーティスト 骨となっても宙を睨んでる

     イエー、イエー、イエー、唱えるお経は イエー、イエー、イエー
      電波塔が傾いて 風に煽られ咽び泣く
       イエー、イエー、イエー、声を詰まらせ イエー、イエー、
      割れたドクロがカタカタ震え 名残惜しんで呻いてる   

    *〜* (繰り返し)

    作品の出来た背景

      新宿に高層ビルが建ち始めた頃、その当時の友人が言った言葉がある。
      あんな建物には住む気になれない。じっと眺めているとお墓に見えてくると
      言う人がいる、と友人は話していた。
       その話は友人からの又聞きで、誰の言葉なのかも私は知らないが、ずっと
      心に残る話だった。皮肉なことに、都庁に勤めていた彼はその後、新宿に
      新都庁ビルが建てられたことにより、職場を移ることになった。

    作品に対する御意見、御感想などのに頂けたらとても嬉しく思います。

    トップページに戻る

    inserted by FC2 system